おっぱいケアについて

母乳育児の現状

出産する前までは、赤ちゃんを産んだら自然に母乳が出て、何の苦もなく母乳育児が出来ると思う方が多いのです。

出産前は、98%の母親が母乳育児を望んでいる

出産後に家に戻ると、50%の母親が母乳だけで育てることに不安を感じる

1ヶ月健診時の母乳率は、30%に減少してしまっている
母乳育児の減少の主な原因として
「母乳が上手く出ない、出ても少ししか出ない、赤ちゃんがおっぱいを上手く吸うことができない」などがあげられます。

母乳に含まれた5つの"すごい"役割

  • 赤ちゃんの免疫力を高める
  • 栄養のバランスが取れる
  • 赤ちゃんの顎の発達
  • 母体の回復を早める
  • 親子の絆を深める

1赤ちゃんの免疫力を高める

産後2~3日に分泌される母乳を「初乳」といいます。初乳には、IgA抗体・たんぱく質(ラクトフェリン)・コレステロール・鉄分・オリゴ糖・カルシウム・リン、ナトリウム・ビタミンA、E、B12、βカロチンなど様々な成分が含まれています。その中でもIgA抗体は分泌型免疫ブログリンAという、抗体の1種でありIgA抗体が少ない赤ちゃんは、アレルギー症状が出やすいと言われています。また、IgA抗体は消化器官や呼吸器管の粘膜の免疫を高めるので、新生児は母乳だけでも病気にかかりにくい体を保つことができます。初乳には新生児を細菌やウイルスから守る抗体成分が多く、効果も約半年続きます。

1赤ちゃんの免疫力を高める

母乳は、コレステロール特殊脂肪成分の含有量が高く、少なくとも生後1年間の脳と神経系の正常な発育に不可欠です。さらに、乳児発育に適切な量のカルシウムとリンを含んでいます。逆に牛乳の場合は、ミネラル分が極めて多く、腎機能が未発達な生後半年くらいの赤ちゃんには腎機能に負担を与えてしまいます。

1赤ちゃんの免疫力を高める

顎の発達は、咀嚼力の発達・正しい歯並びを作る基礎などの役割があります。しかし、現代の子供は顎の発達が悪く、昔に比べると顎が細くなったと言われており、これは顎や舌などをあまり使わなくても容易に飲める哺乳瓶で粉ミルクを飲む機会が多いことや、固い食材が食卓にのぼる機会が減ったことなどが原因として考えられます。哺乳瓶と母乳では赤ちゃんの顎を使う力が50倍も違うのです。このおっぱいを吸うという運動が、顎の発達を促進し、さらには脳の刺激になり、全体的な発育に良い影響を与えます。

1赤ちゃんの免疫力を高める

赤ちゃんにより乳首を吸われることでオキシトシンというホルモンが分泌されます。オキシトシンは子宮の収縮を促進させ、悪露の排泄を促します。また、オキシトシンは普段良好な対人関係が築かれているときに分泌されるものであり闘争欲や遁走欲、恐怖心を減少させる効果もあります。そして赤ちゃんは母乳を吸うことでエネルギーを母体から吸収します。これは周産期に増加した母親の体重を戻す手助けをしています。

1赤ちゃんの免疫力を高める

直接母体と接触をすることは子どもにとって最も大切なスキンシップになります。また、母乳を吸うことによって吸啜による鎮静反射や情緒的安定をもたらす効果もあります。座らせた状態で授乳をしている方は、是非、親子の絆を高めるためにも、抱っこをして、お互いの体のぬくもりを感じながら、授乳を行うことをおすすめします。

おっぱいケアについて

妊娠中のおっぱいマッサージは「乳房全体のマッサージ」と赤ちゃんがくわえる部分の「乳頭、乳輪部マッサージ」の2種類があります。おっぱいケアをすることで出ない母乳を出やすくし、妊娠中からのお手入れしておくと、裂傷予防になり、早くから初乳が出るようになります。

おっぱいケアを始める時期

おっぱいケアを始める時期には個人差がありますが、妊娠中からお手入れをすることをおすすめします。準備体操をせず走り出すと様々な問題が生じます。これと同じように授乳もいきなり始めると裂傷や母乳が出ないなどの問題が起きてしまうのです。

マタニティハウスのおっぱいケア

本来は、やり方さえ間違えなければ皆さん母乳は出ます。(病的な理由など例外はあります)ちょっとでも母乳が出る人は、その後のおっぱいケアでちゃんと出ますし、たとえ出なくても、赤ちゃんにおっぱいを吸わせるだけでも良いのです。焦ってミルクに切り替えず、おっぱい育児を一緒に頑張りましょう。母乳は赤ちゃんにとって、理想的な自然の食事であり、かけがえのない母と子のスキンシップです。もし、母乳について少しでも不安を感じたら、1人で悩まずにお気楽にお越しください。

対象産後のママ
※プレママも参加できます
ご利用料金来所 (初回) 5,000円 ※紹介の場合は1,000円割引
(2回目以降) 3,000円
出張  7,000円(遠方の場合は別途交通費が必要となります)
実施場所マタニティハウス
〒860-0862 熊本市中央区黒髪7丁目679-7
TEL 096-338-3035