明治維新の十年ほど前にマグニチュード8.4の記録がある。
熊本の いや肥後の記録だ。ちょうど150年前である。
このたびの2度にわたる大強震では本当に怖い思いをした。
すべての熊本の人たちが被災されたとおもいます。いろいろな思いが
それぞれの人々の中に織り込まれているはずです。しかしここは思いを転換して
命だけでも助かったとして これからの人生のかてにするしかないのでしょう。
そして一番思いを強くしたことは、形ある物の虚しさでした。
物、所有する物に囲まれていることの虚しさでした。
貧しさゆえの所有欲だったと思い知らされたことでした。
今を生きる。今を精一杯いきる。これしかできないし これ以上の
ことが庶民の人生にあるとは思えないと思い知らされたことでした。